利用者100名以上。高付加価値な業務に時間を割けるように。-横浜丸中青果 湘南藤沢市場様の事例-

  • 導入事業者:横浜丸中青果株式会社 湘南支社様
  • 社員数:208 名(横浜丸中青果株式会社)
  • 導入日:2019 年 10 月
  • 担当:岡山さん(営業部長)、堀川さん(販売担当)

nimaruを利用する岡山さん

nimaru 導入前の課題は何ですか?

岡山さん:昨今、量販店や仲卸などのバイヤーに対する事前提案販売が中心となってくる中で、出荷者からの日々の出荷情報をできるだけ早いタイミングで入手できるかが重要となります。一方で、横浜丸中青果湘南支社では、1 名の営業担当者につき 100 軒を超える生産者や産地などの出荷者と取引をしており、それらの出荷者全員に事前に出荷内容を確認することは難しいのが正直な所でした。また、生産者とのコミュニケーションも電話や FAX、メールや SMS といった様々なツールに別れるため、情報の集約がとても大変で面倒でした。

日々相場が変化する市場取引では、出荷者である生産者も毎日の仕切価格といった販売情報に対するニーズが高く、そうした出荷者に対しては電話や FAX を使って出来る限り連絡をします。ですがそうした方法ではどうしても手間と時間がかかってしまうため、連絡をできなかった出荷者から不満をぶつけられることも多々あるなど、日々の出荷者とのコミュニケーションに課題を抱えていました。

nimaru を導入するにあたっての営業担当者の方々のご意見と、導入後について教えてください

岡山さん:nimaru の話を伺ったときにまず思ったことが、スマホやアプリの操作に慣れていない生産者の方々にそうしたツールが使いこなせるのかということでした。これまでも出荷者とのやり取りをアプリなどのシステムを使って行おうという取り組みはありましたが、生産者側の導入ハードルが高く中々浸透しないものばかりでした。生産者にとってはアプリをダウンロードしたり、たくさんの情報から必要な情報を選択することなどは簡単なことではありません。

さらに、導入にあたってのもう一つの現場の懸念点は、そうしたアプリの導入により、これまで行ってきた電話などによる生産者との密なコミュニケーションの機会が減ってしまうのではないかというものでした。

ただ、実際に nimaru を使ってみるとそれらの懸念は不要なものでした。nimaru は今では多くの生産者が普段使っている LINE を入口としていて、アプリのダウンロードや生産者側での情報の登録などが一切必要なく、生産者による導入が予想をはるかに超えてとてもスムーズに行うことができました。

また、利用方法も非常にシンプルなため、生産者へ細かい説明などを行う必要がなく、これまで 1 年以上利用していますが、高齢の利用者を含めて nimaru の使い方が分からないという生産者はほとんどいないくらいです。

もう一つの懸念だった生産者とのコミュニケーションの問題についても、日々の業務連絡にかかる時間が少なくなった分、逆に生産者に対してそれまで忙しくて提供できなかった相場の動きや出荷のタイミングなどといったより付加価値の高いコミュニケーションに時間を割くことが出来るようになりました。生産者の満足度も以前より上がっているように思います。

nimaru 導入による効果について教えてください

nimaruとスマホ

堀川さん:導入前に予想していたよりも高齢の方を含めた生産者さんのスマホ保有率、LINE の利用率が高く、今では近在の出荷者を中心に 100 名近くの生産者が nimaru を利用しています。おかげさまで、それまで一人ひとりの生産者と電話や FAX を使って行っていた入荷情報のやり取りや市況の連絡といったやり取りが、日々生産者から nimaru へ自動で入ってくるようになったため、業務時間を大きく短縮することができました。

岡山さん:また、今では nimaru と弊社の基幹システムがシステム連携をしているため、これまで荷受担当者や事務スタッフさんが毎日手入力行っていた膨大な量の入荷情報の入力作業を、nimaru を通して生産者から入ってきた入荷データを検品後にそのまま基幹システムへ取り込みむことが出来るようになっているため、事務処理のための大幅な時間短縮にも繋がっています。

nimaru に対する生産者の方々の声はいかがでしょうか?

nimaruと堀川さん

堀川さん:生産者からも高い評価をもらっています。使い勝手の良さはもちろんですが、nimaru の一番の良さは事業者だけでなく生産者にもメリットを提供できるところです。生産者は nimaru で簡単に出荷連絡を行うと、それまで手書きで毎日作成していた送り状を自動で作成、出力することができます。過去の出荷履歴も手軽に確認することが可能です。

また、システム連携により日々の仕切単価もタイムリーにそして確実に nimaru を通じてそれぞれの生産者へ配信されるため、生産者が横の繋がりで nimaru を別の生産者へ紹介するといったケースが多くなっています。

最後に今後の nimaru に対して期待することを教えてください

堀川さん:nimaru のおかげで日々の業務がとてもスムーズに行うことができるようになりました。nimaru に期待することとしては、これまで蓄積してきた集荷情報のデータを見える化してもらうことで、日々の集荷業務や出荷者とのやり取りに役立てていける機能などがあれば良いと思っています。今後、業務の効率化という点だけではなく、自分たちが出荷者に選ばれるための競争力を上げていくために nimaru を活用していければと思います。

nimaruと堀川さん2